2021年米づくり体験(稲刈り・はざ掛け)

2021年9月12日(日)雨のち曇り
非常に強い台風14号が先島諸島に接近中ですがその影響で太平洋側には暖かく湿った空気が流れ込んでいます。関東地方も早朝は小雨でしたが、年度当初予定を一週間延期して本日稲刈りを実施しました。体験家族12家族40名とオイコススタッフ14名+講師が参加しました。田んぼの稲は強風の影響でところどころ稲が倒れていました。山崎講師の稲刈り実演指導を受け稲の刈り方を教わり全員鎌と(刈った稲を縛る)紐を持って作業を開始しました。稲刈りが進んだところで竹を使って「はざ作り」を開始しました。途中「はぜ棒」が稲の重みで折れたり「はぜ足」ごと倒れるハプニングもありましたがちょうど12:00頃には稲刈りと全ての稲のはざ掛けを完了しました。田んぼでは「アマガエル」や「バッタ」が確認できました。最後に全員で集合写真を撮影した後、田んぼの脇でお弁当を食べてから解散しました。オイコススタッフは残って強風ではざ掛けが倒れない様に「はぜ足」の補強と田んぼに忘れ物(危険物)が無いか確認して全ての作業を終了しました。これから順調に晴天が続けば2週間後に脱穀を行います。
次の脱穀が田んぼでの最後の作業となり収穫が楽しみです。
本日は蒸し暑い中お疲れ様でした。

「おだがけ」と「はざ掛け」
刈り取った稲を地面に付かない高さに竹などで作った干す横木のことを「おだ」と言います。そこに稲をかける「おだがけ」は茨城県や千葉県など地域限定の表現の様です。一般的には「おだ」のことは「稲木(いなき・いなぎ・いのき…)」と言います。「おだがけ」も別の地域では「稲掛け(いなかけ、いなかけ)、稲機(いなばた)、稲架(はさ、はざ、はせ、はぜ、はで)」など、いろいろな呼び方がされています。
近隣農家の稲刈りはコンバインで行うのが一般的です。コンバインは稲を刈り取るだけでなく、稲の穂からもみを取る脱穀の作業も同時に行います。脱穀されたもみは袋やタンクに貯めて運搬して乾燥機で通常半日から1日かけて乾燥します。
「はざ掛け」は稲穂を干すことによってアミノ酸と糖の含量が高くなり、また稲を逆さまに吊るすことで藁(わら)の油分や栄養分甘みが最下部の米粒へ降りて栄養とうま味が増すと言われています。
太陽光という自然エネルギーを利用する古来よりの方法であったが近年は乾燥機により乾燥することが多く収穫の季節になっても天日干しは手間がかかるため減少傾向にあります。

2021年09月12日 | カテゴリー : 米づくり | 投稿者 : HP管理者